LBPは紙の無駄?

約16年間のシステム屋経験の中で、様々なシステムの開発や保守をしてきましたが、どのシステムでもプリンタに関する苦労がありました。事務所によって異なるプリンタが設置されているとか、ドライバのバージョンの微妙な違いでレイアウトが狂ってしまうとか。でも、システム再構築により、ドットインパクト式のプリンタからレーザープリンタ(LBP)にリプレースするケースでは、何倍もの苦労があった気がします。
よくあるのは、旧システムで複写式のプレプリント用紙を使っていた場合。この手の仕組みをLBPに移行すると、感圧による複写は出来ませんので、「タイトル等の一部だけを変えて、同じ内容のものを連続で印刷する」という対応をとります。でも、例えば、正-控-正-控...の順に印刷するのか、正-正-控-控の順で印刷するのか、出力した帳票の使い方を十分に確認しておかないと、後で面倒なことになります。


意表をつかれた、別のパターンはこれです。
工場の在庫管理系のシステムを再構築することになりました。旧システムではワークステーション1台ごとにドットインパクトのプリンタがついていましたが、複写式の帳票がないことは確認済みです。
2000年対応に伴う機器の更新が主目的で、予算が少ないということもあり、ソフトウェアについてはWindowsPC環境への移植という方法をとりました。従って、LBPに代わったと言っても、出てくる帳票は従来通りのイメージです。
ユーザが参加する最後のテストを終え、テスト結果を整理していると、不可解な改善要望がみつかりました。
「帳票のページ数が多くなった。」
「余白が大きく紙の無駄である。」
ページ数が多いとか余白が大きいとかって言われても、旧システムと同じレイアウトなのになぜ?と思い、真相を確認しに行きました。
この帳票は、印刷される行数が少なく、A4縦の用紙の5分の1程度しか使いません。確かに余白は大きいですが、元々そうなのではと思ったら、旧システムでは、帳票を出力する都度、用紙を排出しているのではなく、関連する帳票を1枚の用紙に続けて印刷してから排出していました。利用者の手元に置いたドット式のプリンタならではの技です。
この改善要望については、移植したプログラムからプリンタをクローズする命令を削除することで対応ができ、「他のプリンタ利用者が割り込まなければ」という条件付きで、ユーザにも納得して頂きました。「一度印刷した用紙を、手差しでセットして位置決めしてから印刷する」なんて高度(?)なことをやっていたらお手上げでした。
なお、ページ数や余白にこだわった改善要望が出たのは、この工場でISO14001を取得する予定だったからです。